【100日目】ふかふかの雪、ふかふかの雲

日に日に下山する日が近づいてくる。

 

昨日、ついに荷造りを始めた。段ボールに詰めてヘリでおろす荷物と、背負って持っておりる荷物を分ける。あと2週間分の衣類があれば良いのだが、この寒さだとどの程度持っておけばいいのか、迷う。洗濯や風呂も回数が限られるので頭を使う。

皆、洗濯風呂のタイミングを支配人に伺うのを避けているようだった。小屋によっては曜日や回数が決まっていて、必ずその日に洗濯風呂を回すようだが、私たちの小屋は水も限られているし、贅沢できるような立地ではないので、支配人の判断を待つしかない。

とはいえ、私は荷造りを始めたし、服のやりくりをどうしたら良いのか気になって仕方がないので、しつこく聞いた。あと何回くらい洗濯できますか?聞くたびにギロリとした表情で、曖昧な返事が返ってくる。もうこうなったらしつこい奴だと思われても良い、分かるまで聞くことにした。

休憩時間は今日も外に出た。雪が溶けて、足元がはっきりと見える。雪が積もっていると岩が隠れて、知らない場所を歩いているような感覚だったので、見慣れた岩の上を歩くのは、何だか懐かしい気分だった。

今日の雲は、雪のようにふかふかとしていた。

明日から2日間は宿泊のお客さんが0の予定だ。ああ、早く温泉に入りたい。

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