今日は1週間ぶりのD/C。朝10:30頃キッチンに行くと、仕込みを終え片付けをしているB/Cシフトの見習いcookロビン。愉快なchefケイシーはお休みです。「今から少し走りに行ってくるわ。明日はRDOだから1日走る予定で、今日は軽く。数時間後に戻ってきたら、従食作り手伝うよ。サラダとか作ろうか?今日は唐揚げだよね?」
唐揚げを作るということは決めており、それ以外は見習いcookロビンも何か作ってくれるかなと期待していましたが、、、彼の雰囲気的に今日は従食のおかずを1品、2品作るという感じではなかったので、15:00頃、仕込みと夕食準備が忙しくなる時間に手伝って欲しいと伝えます。「おっけー。んじゃ!」
んー。サラダ以外の料理を私1人で17人分作ることになりました。何を作りましょう、、、。幸いにも客食の仕込みは少く、従食に専念できそうではありますが、、、。
メインは唐揚げ。ベジタリアン・ビーガンのスタッフへは豆腐を揚げて醤油、味醂、胡麻油のソースをかけ揚げ出し豆腐風のものを。炭水化物はbuckwheat(蕎麦の実)のサラダに大学芋、副菜ににんじんしりしり(ひよこ豆入り)、これらを作ることにします。
料理本を開いて新しい料理を開拓していきたい気持ちはもちろんありますが、1人で作らなければならないとなると時間は限られますし、自分の知っている味をレシピを見ずに作った方が心理的にはるかに楽なのです。
15:00過ぎにやってきた見習いcookロビンに、これして、あれして、とぶっきらぼうに(笑)頼み、全て快くやってくれ(感謝)、無事従食が出来上がります。スタッフルームに料理を並べ、皆、おいしいおいしいといつもに増して料理を褒めてくれます。賢そうなアニー「私のお気に入りの人参〜っ!」彼女はにんじんしりしりの日はいつも真っ先に人参に手を伸ばします。しっかり者のメグ「何これ!このさつまいも!タレめっちゃ美味しいんだけど、何入れたの?」キウイのデイジー「フライドチキン美味しい!」
ちょうど今日、泊まりに来ていたしっかり者のメグのお母さんも美味しい美味しいと喜んでくれます。マンマミーアの映画の中から出てきたようなおしゃれなお母さまです。
そして、愉快なchefケイシーも今日は珍しく従食に参加。大抵休みの日は部屋にこもっているか、ハイキングをして皆と時間をずらして食事をすることが多いのですが、今日は一緒に座って食べています。愉快なchefケイシーに私の料理を食べてもらうのは、彼が完璧すぎるのでなんだか申し訳なく感じますが、それでも「thank you for wonderful dinner」とお世辞なのか本気なのか、褒めてくれました。
「蕎麦の実、使ってみたけど、うーん、これは、味はいいけどちょっと、、、」とモゴモゴしていると、愉快なchefケイシー「どこが問題よ?!美味しいよ!」と。彼が作ると、蕎麦の実は茹でられすぎず、さっぱりしており豆を食べているような食感なのですが、私が作ったものはべちゃべちゃしていて、”初めて作ってみました感”で溢れています。
「これは大学芋っていう日本の料理なんだけど、本当はカリッとしてるはずなんだよね、、、美味しいけど、it’s not like …. it’s supposed to be….」見習いcookロビン「It’s still good. Really good.」あーっ、皆に本物の大学芋を食べさせたい。
ニュージーランドではさつまいものことをマオリ語kumaraと呼び、日本のさつまいもに比べ水分量が多く、あまり甘くありません。そんな”kumara”で大学芋を作るため揚げてみたのですが、思ったようにカリッと揚がらず、オーブンで”追い焼き”してみましたがしっとりとしてしまい、思うようにいきませんでした。日本の料理は日本の食材で作るのが1番なようです。
皆での食事を終えた後は、息つく暇なくお客さんの夕食出しの準備に入ります。こうやって従食を作って皆に美味しいと言ってもらうことは日本の山小屋でもありましたが、これまでにない「ありがとう」と「美味しい」の連続で、嬉しいの気持ちの他、その言葉で私の緊張がほぐれ疲れがどっと出てしまい、しまいには頭まで痛くなってしまいました。小屋のスタッフは女性が8割を占めており、皆がノンストップでおしゃべりしているのも聞いているだけで疲れます。
20:00に仕事を終わらせた後は、誰とも会話をせず、真っ直ぐに部屋に戻りシャワーを浴び、まだ明るかったので外でハンモックを張ることに。お陰で少しだけリラックスできました。
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