2日目 思い出してきた感覚

朝4:50、アラームの音で目が覚め、サッと準備をして釜トンネルの開通式に向かう。トンネルは今日から開通し、観光バスやタクシーなどが通れるようになるのだ。参加義務はないが行きたい人がいればということで、5:15に支配人の運転する車に乗り込む。結局私だけだった。

開通式よりも、往復の車からの景色が狙いで、ツルツルに凍った車道をガタンガタンと上下に揺れながら、進んでいく。昨日の夜の雨のせいか気温は思ったより低いことはなく、雪も昨日より溶けている気がする。

開通式は、トンネルの目の前で行われた。トンネルの向こうから冷たい風が何度も何度もやってくる。寒い。式典そのものに集中できずに時間が過ぎてしまった。参加しているのはこの一帯の関係者、行政の方々、警察、消防、環境財団、建設業者などなど。一般の方は特におらず、帝国ホテルの支配人の司会で式は進んだ。

開通式直後に、観光バスの第一号がトンネルを通る。その後もタクシーや他のバスが数台通っていった。例年に比べ台数は多い上乗車率も高くみえると支配人。

帰り道は陽がさらに上がり、車窓からの景色を十二分に楽しませてもらった。

▲大正池からの景色

▲梓川から大天井岳を望む

その後は、穂高神社の方々も式典後、徳沢までいらして、徳沢に新たに設置されたトイレの竣工式が行われた。

トイレ、めちゃくちゃ綺麗です。宿無しの人が寝泊まりしちゃうんじゃないかと心配になる程。

一通り行事を終えた後は女性スタッフは主に厨房の掃除、食器や鍋などを全て食洗機にかけ、厨房のセッティングを行った。越冬する前に全てビニールに絡んだり、戸棚にしまったりするので、それを全て出して営業できる状態にするということだ。

一方男性スタッフは支所のスタッフもお手伝いに来ていただき、外回りの準備を進める。デッキを組み立てたり、戸を外したり、雪かきをしたり。

そうこうしているうちに時間になり、夕食は私ともう1人のスタッフで作ることになった。作る量の感覚は取り戻すのに時間がかかりそうだが、とりあえず今日はぴったりの量だった。豚とキャベツの炒め物にトマトとレタスのサラダ、豚汁。みんなお腹空かせてないかな。

ニュージーランドと比べるのもなんだが、仕事の進め方や分担の仕方、人との距離の取り方、式典の時の雰囲気、全てが日本だなぁとつくづく感じる。特に、勤務時間は勤務時間、休憩時間は何時から何時までで仕事の話はしない、というのに慣れていたので、ここでは間延びしてしまう感じがしてしまう。違いは書き出すとキリがない。支配人が休み時間にしっかり休んでいるかどうかは大きな違いな気がする。ニュージーランドにいれば日本の良さはひしひしと感じていたのに、日本にいれば、あーだった、こーだったと比較して1人で悶々として自分に疲れるのも嫌なので、あまり考え過ぎず7ヶ月過ごしたいところ。

私の最初の休みは3日後。天候は悪いそうだが、少しでも散歩できたらいいなと、その日を楽しみにしながらぼちぼちやっていきたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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