イスタンブールからカッバドギアへ その5

いつかいってみたいなとと思っていたカッパドギア。こんなにも早く実現するとは思っていませんでした。カッパドギア=気球、だったけど、それだけじゃない、自然はもちろん歴史的にも興味深いのがカッパドギアです。

 

カッパドギアへは飛行機、夜行バスで行けますが、日本の国内線と比べられないくらいトルコの国内線は安かったので飛行機にしました。

カッパドギアには空港が2つ。カイセリ空港とネブシェヒル空港。今回カッパドギアでは、空港からピックアップしてくれる1泊2日のツアーをYama Tourさんに頼みました。日本人の方が親切に、迅速に!メール対応で細かく教えてくれるのでとても安心です。空港や飛行機の時間も迷ってたので聞いたところ、ネブシェヒル=カッパドギアに近い。カイセリ=本数が多い。たしかに調べてみるとカイセリ空港の方がトルコ航空、そして特にペガサス航空の就航が多く、多ければ必然的に運賃も安い。ネブシェヒルは本数が少ない(需要の高い時間に一本ずつって感じかな。)、運賃も少し高め。イスタンブールにもアジアサイドとヨーロッパサイドに空港がありますが、大きくて近く、利便性が高いのはヨーロッパサイドのアタテュルク。アジアサイドのサビハギョクチェンは小さくて遠いですがカイセリへ多く飛んでるのはこっち。

何が何だかわからなくなってきましたが、結論、行きは朝が早いので便利なアタチュルクからカイセリへ。帰りはイスタンブール市内に戻らずブルサに行く予定だったので、サビハギョクチェン空港から直行バスが出てるということで、カイセリからサビハギョクチェンにしました。

ホテル近くのバス停を4時ごろ出発するバスになんとか乗り込み、大きなお札しか持ってなく、運転手さんに”これ大きすぎるよ。お釣りあるかなぁ”という顔でニヤッとされ、しっかりお釣りを受け取り笑、揺られること30〜40分。(1人でバスに乗るのは2回目と言ってもやっぱりまだ怖くて緊張)アタテュルク空港に到着。トルコに来た時はサビハギョクチェンを使ったので、初アタテュルク空港。ん、、、?早朝とはいえなんか薄暗いし、そんな大きくないし、、。あ、そうか国内線ターミナルだからかと、解決。

前日、よく眠れず、バスでも車酔いしてしまったから初トルコ航空のフライトは爆眠。3列3列の小さな飛行機で、時間も短いし、飲み物だけかなと思ってたら、トルコの朝ご飯がしっかり出てきました。隣が7才くらいの男の子、その隣にお父さん。男の子があたしの足をこっそり蹴って起こしてくれたので、トマトとチーズのサンドを逃さずに食べれました。その後は目が覚めたので、窓にはりついて外を眺めてました。

到着すると、本当に小さな空港で目の前には山!今まで山をみてもなんとも思わなかったのに、最近はわくわくします。

空港の外に出てガイドさんを無事見つけ、10人くらいのバンで目的地に向かいます。私は、Yama Tourのデスクへ。そこで降りたのは私だけで、皆それぞれのホテルで降りていました。昔からある旅行会社のようで、今はトルコ人と日本人のご夫婦中心に経営されているそうです。日本人の方にさっそく会って、4日ぶりの日本語。嬉しくていろいろ話しました。地図をみながらメールでやりとりしていたツアー内容のおさらい。チャイもいただきました。

日本語が話せるイズミール出身のトルコ人ガイドさんと運転手さん3人で出発。後からガイドさんに教えてもらいましたが、トルコでガイドになるには、トルコ人でないといけないそうで、トルコ国籍へと国籍を変えるのであれば日本国籍は捨てないといけないとのこと。二重国籍不可なんですね。二重国籍できる方が珍しいんだよと言われました。そうだったのか知らなかった。

まずは地下都市。発掘されてる有名な地下都市は二つあって、よく日本発着添乗員付きのツアーで行くのはカイマクル。Yama Tourさんにオススメされて私が選んだのはデリンクユ。

階数が地下に深くなんと8階。キリスト教徒がイスラム教徒から逃れるため、この地下都市で人々が過ごしていた、とききました。本当に広くて、キッチン、食堂、ワインの貯蔵庫、牛や馬、羊の部屋、教会。デリンクユとカイマクルの地下都市は地下で繋がってもいるのです。

通路は写真じゃわかりにくいけど、大人2人が横に並んでは通れません。高さも低く、私(163cm)も少しかがんで歩かないと頭がぶつかります。

この丸い石は、扉です。敵が来た時に扉を閉めて真ん中の穴から向こう側の様子を見れるようになっています。

通路が狭いのも敵が来た時のためです。

通路から部屋、広場に出るとこのくらい天井は高くなります。

ここは、右と左に入口がありますが、半円の形で通路になっています。これが何を意味するのか確かではないけれど、ガイドさん曰く、おそらく敵が来た時に明かりがない中で通路を歩く練習をする場所だと考えられているそうです。なるほど。

ここは教会。通路が十字になってます。

中はひんやりして寒く、真夏でも気温が低いそうです。他にもたくさん話を聞いたけどきりがないのでとめます。あ、そういえば、トルコに来て初めてこの地下都市で日本人を見かけました。女子三人組。

その次は(天気のせいでパッとしませんが、lake nar、ナーという湖を通って…(温泉だそうです。)

セリメ修道院です。これまた大きな岩に穴がたくさん、人が住んでいたと思うと信じられません。

教会には壁絵がまだ残っています。

結構広くて、下から上がってそれぞれの部屋に行くだけでも息が上がります。

上は女子、下は男子の学校。

たくさんある小さな穴は、鳩ノ巣。

小さな砂利のせいで滑って落ちそうです。

実はここ、スターウォーズの撮影に5分だけ使われたとか、ただの噂だとか。

この後やっとのやっとでお昼ご飯。そんなに美味しいわけじゃない、まぁまぁだけど、この辺お店が少ないからみんなここに行くんだよと、スターレストランへ。

私はチキンメインのメニューにしました。付いてきたのは、レンズ豆のスープ。

鉄板で焼かれたチキンとトマトと麦ご飯!

これは砂糖と水の塊です。デザートだよ、食べて見てと言われるがままに口に運びますが甘すぎてすみません私には合わず。

あんなにお腹が空いていたのに全部食べきれないほどお腹いっぱい。本当にトルコはご飯が美味しいです。

もう無理だ〜と思って外に出ると、ガイドさんが他のガイドさんと座りタバコを吸い始め、みんなでチャイ飲もう〜のんびりしていこう〜、と。何かあるごとにみんなチャイ。


その後はウフララ渓谷。

ハイキングするには暑すぎず寒すぎずちょうどいいんだけど、ポプラの木に葉が付いてなくて、写真だと寂しい感じ、しかも曇り!

ウフララ渓谷は全長14km。ハイキングコースとして歩けるのはその途中の4km。

深いところは100mの谷になっていて、下る階段は長いですが、下まで行けば後は平らな道を歩くだけ。綺麗に整備されてました。

一緒のペースで歩いていた他ツアー参加者、ロシアからのおばちゃん、かかしと一緒にポーズをとってます。愉快な方でした。

下から見上げると本当に深い谷です。

アスピリンの木。頭が痛いときは木の下でゆっくり休むと治るそう。

木々に葉っぱがついた緑の時期にまた来たいなぁ。

途中一箇所休憩所があります。

雨がぱらついて天気が怪しかったけれど、最後は晴れて気持ちよかったです。

その後は鳩の谷。

この木にぶら下がっているのはトルコやお守り。目玉の形をした悪よけで、ナザールボンジュウと言います。

この鳩の谷からの眺めもすごく壮大ですが、その後のギョレメパノラマらさらにスゴイ!

目の前に見えるのはローズバレー。

どんどん日の位置が落ちて来て夕方になるなぁと思わせます。時計を見なくていい、のんびり過ごせるってのが旅行、旅をしていて好きなところ。

その景色を見ながらお茶もできます。朝も昼もチャイ飲んだやん!と思ったけど、アップルティーを飲みました。

最後はローズバレーのさらに近くまで。ローズバレーの夕日ツアーは曇りのため中止とのことで、日が暮れる前にしっかり見ておきます。

ここも、砂利が細かくて、花を撮ることに集中してたり気を抜けばすってんころりん下まで滑っちゃいます。

これで1日目は終了。ホテルまで送ってもらい日が暮れるまで時間があったので少し街に出ました。

ホテルに戻ると真っ暗、夜ご飯食べてないけどお腹も空いてないけど、と、フラフラしていたらホテルのイケメンお兄さんが飲み物なら無料だよと教えてくれてコーヒーを飲み、その日はお休みなさい、、、。何と言っても次の日は日が昇る前に迎えが来て気球!

4月は風が強く、中止になることもあるよう。無事飛びますように〜。つづく。


ウフララ渓谷にあるアーチャルトゥ教会の壁絵。
2017.5.29

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