65日目 保健所とピザ

今日は、シーズン中のビッグイベントの一つでもある保健所の日。街中のホテルと同じように、宿泊施設として衛生的に管理が行われているか、小屋の中を保健所の方が隅々まで見ていく。5年前になるが、稜線上の山小屋ではこのような検査はなかった気がする。ニュージーランドの山小屋では、同じように検査が行われた。(がしかし、2シーズンともにお休みが重なったのか、検査当日の日は私は特に何もしていない)

ここには詳しく書かないが、検査で突っ込まれることのないよう、約1週間前から厨房担当の先輩中心に準備が行われた。そして今日の朝お客さんがチェックアウトしてから数時間で綺麗さっぱり厨房の中を片付ける。検査のためとはいえ、建前というか、これはもう嘘だ。仕方がないのはわかっているが、毎年この作業をするのは本当に面倒だし、お互いにとって意味があるのか疑問しかない。

そして今日は保健所の日でもあり、前々から予定していたピザパーティーの日でもある。4年目のスタッフが、某ピザ屋で10年ほど働いた経験があり、ピザ作りをシーズン中に何度かしてくれるのだ。もちろん生地から作ってくれる。私は、トマトソース担当。ニュージーランドで仕込みの一つとして何度も作っていたので、なんとなく要領はわかっているつもりだ。

なぜピザパーティーかというと、今日は支配人が小屋に戻ってきてから初めての皆での夕食の日だからだ。小屋で在庫が薄くなることのないスタッフ用の日本酒にウイスキーを飲みながら、ピザをいただく。

▲今シーズンから導入されたスチームコンベクションで5枚1度に焼いた

やはり何でも一から丁寧に作り、皆でお酒片手に一緒に食べると、美味しい。繁忙期が来る前に皆でこうやって食事を楽しめる時間が本当にありがたい。

コーラにジャックダニエルを入れすぎて、この後酔いに酔ってしまったが、6連勤最終日、贅沢な夕食だった。

植物観察、定点観察はなし。外で刺繍をしてみたが、なかなか気持ち良い。木漏れ日の中刺繍をするのが、一番目に優しい気がする。

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