151日目〜155日目 秋刀魚にストーブの季節

この5日間で一気に気温が下がり始めた。秋だ。じめじめなんてしないし、遂に小屋の中は日が暮れたあとだけだが、ストーブやヒーターが必要になってきた。クーラーなしで夏を越してきた私たちスタッフでさえ気温の落ち方に驚いているが、きっと下界からやってきたお客さんにとっては寒いだろう。明け方は日によっては最低4℃まで落ちている。山の上、稜線の上はさらに寒いに違いない。

この5日間での出来事といえば、秋刀魚を皆で食べたことだろうか。月々の給料から食費が引かれているのだが、それで賄える分の食料が週に2回ほど届く。冷蔵庫のなかはかつかつであることが多く、ニュージーランドの山小屋のように食材に溢れているとは決していえないが、それでも小屋生活の間は良いものを食べさせてもらっている。その食費の予算が浮いているということで、お魚を先輩が発注してくれた。この季節といえばの、秋刀魚である。1人一匹贅沢にいただく。

その日には、支配人のお誕生日会、新しくやってきたスタッフの歓迎会兼ねて皆でパーティーな夕食だった。従食担当のスタッフがグラタンやじゃがいも餅を作ってくれた。そして食後にはフルーツタルト。元パティシエである先輩が作ってくれた。

タルト生地とフルーツの間はクリームチーズ。美味しい。贅沢なデザートをちびちびと皆で食べる。食べてしまうのが勿体無くてなかなかフォークが進まない。

 

COMMENT

タイトルとURLをコピーしました