【98日目】雪をかぶる稜線を散歩。と、乾燥肌対策について

昨日とは違う景色が窓の向こうには広がっていた。青空と山肌についた白い雪が、なんとも清々しい。

電話での問い合わせで雪について聞かれた場合は、全体的な積雪は20cm、吹き溜まりは50cm、アイゼンとストックの案内を忘れないように、と朝のミーティングで再度共有される。

休憩時間、小屋のアイゼンを借りて散歩してみた。靴擦れや乾燥して踵がひび割れしていたことから、9月の休暇以降、登山靴を履いて長時間歩くのが億劫になっていたが、なんとか歩けるまでになってきた(先日までの休暇はスニーカーで全て歩いた)。

雪をかぶるアルプスの山々をこんな高所で見るのは初めてだ。一歩一歩がワクワクした。

乾燥といえば・・・踵もそうだが、手の乾燥もひどい。小屋にきてすぐに手荒れには悩まされた。手の甲だけでなく指や手のひらまでガサガサになり、iPhoneの指紋認証は何度登録しても無駄だった。

なぜそこまで手荒れがひどいのか。皿洗いや毎朝の掃除で水を使う機会が多いからだ。皿洗いは熱湯を使うので手の表面の脂分が取られる。それから、アルコール消毒も頻繁にするからだろう。小屋の至る所にアルコールスプレーがあり、ことあるごとに振りまく。10月になるとそれらに加えて、山の上は乾燥する。これを読んでいる人で、小屋で働く予定の人がいたら、ハンドクリームは薬用のものを持っていくことを強くお勧めする。

踵の乾燥は、10月になってから一気に進んだ。小屋の中はストーブで温かいものの、足場はやはり冷える。ちょっとした隙間から風が入ってきて靴下1枚じゃあ、これから耐えられなさそうだ。ユースキンを数日塗り続けたら、あっという間に治ったが、サボるとすぐにぱっくり割れそうだ。ユースキンは今や強力な味方だ。これも心配な人は持っておくと良いと思う。

 

 

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