「トルコのビーチには行った方がいい」

トルコの南西の方に行くと、ハッと息を飲むようなビーチがたくさんあります。海のイメージがあまりないトルコですが、夏の間、地中海に面した海にはトルコ国内からはもちろん、海外からもバカンスを過ごす人々で賑わいます。

日本語でトルコビーチが紹介された記事は多くなく、実際に行ってみて、もっと多くの人に知ってもらいたい!と思い、今回の旅(2019年)で私が訪れた5つのビーチについて書くことにしました。

簡単な紹介ですが、少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです。

※旅行会社で働く人間ですが、自分の旅に関しては完全に行き当たりばったりなので、行き方や詳しい行程なんかについては記していません。

イスタンブールからトルコ南西へ

今回は10日間の旅。うち3〜4日間ビーチで過ごせたらいいなと、ふんわりした予定を立てていきました。

イスタンブールからブルサまでフェリーで移動、ブルサからは休憩含めて約10時間かけて車でオルデニズへ行き、オルデニズ起点に下記に紹介しているビーチを点々としました。

余談。イスタンブール〜ブルサ間のフェリーは余裕ぶっこいて当日の1時間前にフェリーターミナルに行くと満席でした。週末は混雑するようなので、ネットから予約しておいた方が良さそうです。

(その日は予定変更してイスタンブールに泊まりました。)

オルデニズ

まずは、起点にしたオルデニズから紹介します。

ここはリトルイングランド?

フェティエの街への入り口。掲示板に注目

オルデニズは、ムーラ県のフェティエ地区に位置します。フェティエはGoogle Mapで検索するとフェトヒエと書いてあったりします。トルコ語では”Fethiye”と書き、フェティエのほうが発音が近い気がします。

フェティエ地区にあるビーチリゾートのオルデニズ。トルコ語では、Ölüdeniz。カタカナには限界がありますが、あえて発音に似せるならオルドゥヌゥズ。

ここは、ラグーンと、地中海・エーゲ海に面するターコイズブルーの海で有名。(ラグーンについては、気になった方はグーグルで画像検索してみてください!上空からの写真が出てくるはずです。)

オルデニズの街中は英語で溢れていて、イギリスにあるチェーンのスーパー、イギリスの新聞、トルコリラではなくポンド表記のお土産屋さん、夜はどこのバーのTVもトルコではなくイングランド戦を流しサッカー観戦するお客さんばかり。

この街はイギリスから旅行に来ている家族や、定年退職後に移住している人が多いようです。観光地ということもあり、物価は他のビーチに比べるとお高め。イギリス人や私・日本人にとってはそれでも少し安い気がしますが、他のトルコの都市を回っていると明らかに観光客やイギリス人から吸い取ろうとしているのが見え見えです(笑)。

とは言え!お土産買うならイスタンブールのような大きな都市や、空港より、こちらで買う方がとても安いです。私はここで買わずに空港で2、3倍のお値段で買う羽目になり後悔しました。

友達や家族に合わせて色を選ぶのもまた楽しい

パラグライダーが集まる場所

オルデニズにはお店が立ち並ぶメインストリートが1本あり、つきあたりがこのビーチ。周りは山。

(山好きの私にはたまらん景色です。)

海と2000m級の山が隣り合わせというのは地形的に珍しいらしく、特にパラグライディングで人気のスポットとして世界中からたくさんの観光客が訪れるようです。海と山、その2つに囲まれたラグーンを上空から見ようと、私が行った時にもたくさんの人が空を飛んでいました。

パラグライディングはシーズン中の真夏の時期と、シーズンが終わる秋頃では、値段が約倍くらい変わるようです。

オルデニズでは、(私は怖くて結局空を飛んでる人を見るだけで終わった)パラグライディングの他にも、カヤックやシュノーケリング、離島巡りのツアーがあります。

この写真に写っている大きな船が離島巡りの船です。その昔、何度もビデオテープで見ていたピーターパンを思い出させるような船でした。

必死に観光客を呼び込むでもなく、トルコっぽさが少し薄く、地元の人が自分たちの時間を楽しんでいる街、フェティエ・オルデニズ。

街を見下ろせる所まで車で10分20分と行くと、ビーチの色は時間や天気によってこんな色をしていました。観光客が賑わい移住者が多いのも納得です。

この海はどこにつながっているんだろうと気になって地図を見てみると、ギリシャ、エジプト、イスラエルやレバノンへと繋がっているようです。

バタフライバレー

次に紹介するのは、トルコに行く前から気になっていたバタフライバレー(ビーチ)。

“トルコ” “ビーチ”で調べると日本語検索の場合、バタフライバレーやバタフライビーチが上位に出てきたので、きっと有名な場所なんだろう、行ってみようと決めていました。

オルデニズと同じく、ムーラ県フェティエ地区にあるバタフライバレーは、季節によっては文字通り蝶が舞う渓谷。この入り江から山の方に入っていくと蝶がたくさん見られるスポットがあるようです。私が行ったのは10月の末。蝶のシーズンは終わっていました。案の定蝶には1匹も出会わず。

実際行ってみると、

からんころん…からんころん…

首にぶら下げた鈴をならしながら、ヤギがたくさん歩いていました。

バタフライバレーへの行き方は、フェティエ・オルデニズから車で行く、または、離島巡りのツアーに参加し、ビーチから上陸が一般的。

その他、この写真を撮った場所から下まで歩いて行くルートがあるようですが、時間がなかったので、また次回!

カシュ

次に紹介するのは、オルデニズから車で2時間弱の街、カシュ。Kaşと書きます。ムーラ県の東隣に位置するアンタルヤ県にある地区です。

ここには1泊し、夜に少し街を歩いただけですが、中心地は「あれ?ギリシャ?」と錯覚するような、他のピーチとはまた違う街並みでした。

小綺麗な石畳の道が迷路のようで、小さなバーやカフェ、お土産屋さんがギュっとカラフルに立ち並んでいました。

(肝心の写真は、夜だったので、ありません。)

飲食店は、右も左もおしゃれなお店ばかり。夜遅くまで飲んでいる人は多く、毎日が週末のような雰囲気です。

私のお気に入りビーチ 2つ紹介。

次に紹介する2つのビーチは、特にお気に入りだった場所です。行く前に調べた時には出てきませんでした。これを読んだ人には是非是非行って欲しいです。

カプタシュ

前に紹介したオルデニズからカシュへ向かう途中にあるカプタシュビーチ(Kaputaş )。一言で言うと天国でした。ありきたりな表現で済ませてしまうと感動が小さくなる気がしますが、天国でした

滞在中、2回行ってしまったカプタシュビーチ。道路沿いに駐車場があり、ビーチまでは階段を下りていきます。トイレとシャワー、更衣室もあり、日中はたくさんの人でにぎわってました。

シーズンの終わりだったからか、夕日の時間は人が少なく、沈んでいく太陽をぼ〜っと静かに見る事ができました。

ちなみにパラソルも椅子も有料です。

カバック

最後に紹介するのは、フェティエ地区にあるビーチ。このビーチに行く道を進んでいくと、途中、通り抜けできなさそうな場所に着きます。そこには地味なバス停と小さめの乗り合いのバス、そして出発を待つ人がちはほら。

この乗り合いバスで約30分、さらに奥のビーチへいくことができます。

車が壊れそうな(笑)、舗装されていない道なので、車酔いしやすい人は酔い止めがあった方が安心です。

到着すると、ニワトリとヤギの声しか聞こえず、お店は一軒のみ。バンガロータイプの宿がすぐ視界に入り、その右側はビーチ、左側は山。色々な意味でバスのボードに書いてあるように、LAST STOPな場所です。

聞くところによるとヒッピーが集まる場所だそうですが、本当のところはよくわかりません…。今回は10月の終わりということで、人も少なく静かな場所でした。

ここから見た夕日が忘れられません。

数時間滞在し、帰りは、乗り合いバスの時刻表はどこかにあったのかもしれませんが、気にしてなかったので、唯一のお店でチャイを飲みながら待ちました。

この辺はハイキングコースもあるみたいで、いかにも山の人!な格好の人にもすれ違いました。

トルコのビーチは秋がおすすめ。その理由は。

ここまで、5つのビーチを紹介しました。行ってみたい!と思った方、予定を立てるのなら、秋をオススメします!

人が少ない

私が行ったのは10月の最後の週の4日間でした。時間を忘れてぼ〜っとしたいと思って行ったものの、ビーチを次から次に回り、その周辺にある遺跡や観光地にも行ったので結構忙しくあっと言う間の4日間でした。

それでも変に疲れたり慌ただしく感じなかったのは、シーズンの終わりだったからかと思います。おかげで人は少なく、海外からの観光客よりも住んでいる人が海と家を往復しているような雰囲気でした。そういえば、アジア人はほとんど見ませんでした。

ホテルが安い

相場はだいたい1泊1人、2000〜5000円。もちろんピンからキリまであり、それ以上のホテルもあります。

私は安く泊まりたかったので2000円台のホテルを選びましたが、ビジネスホテルより少し広く、部屋から海が見えて、朝食付きでその値段なら文句なしです。

夏のシーズン中だと料金は跳ね上がりますが、秋なのでどのホテルも全体的に安くなっていました。お財布的にも秋はおすすめです。

しかも泳げる

10月の終わり、もう泳げないだろうな〜と思っていきましたが、泳げました。というか、日中は暑いです。暑すぎて長袖なんて着てられません。とはいえ、夜は冷えるので上着は必要。

海水は冷たかったので、海に入る瞬間は少し寒いなと感じましたが、人で溢れる夏のビーチに行くのであれば、その寒さを我慢してでも秋に行く方が”絶対に”おすすめです。

いかがでしたでしょうか。

いつかの旅行先として、トルコのビーチを選んでもらえると嬉しいです。ここには書ききれませんでしたが、ビーチが綺麗なのはもちろん、ご飯は美味しく、遺跡や渓谷、滝、教会などなど、自然も歴史的な建物もたくさん見所があるので、飽きることがない旅行先だと思います。

ミュラの古代円形劇場

サクルケント渓谷

ギリシャ人村のカヤキョイの廃墟

サンタクロースのお墓はトルコにあります

個人的には行ってみたいビーチはまだまだたくさんあるので(トルコの山も気になる!!!)、来年また行けたらいいなと考えています、行けるかなぁ〜。

カバタシュビーチの夕日に照らされる花と波

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