1時間ほどしか寝れないまま、朝6:00実家を出発する。午前の飛行機で松本へ飛び、昼過ぎには1500m地点の森の中へ。
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7月に1ヶ月間1人で山小屋管理人をした後は、秋まで2ヶ月ほど休むつもりだった。気づけば2025年の4月からずーっと働いている。日本の山小屋で半年、その後はニュージーランドの山小屋で半年働き、帰ってきてからは発掘の仕事、そして管理人の仕事。そして今に至る。こんなに絶えず働き続けているのは、2020年に山小屋の仕事を始めてから、最長だと思う。最低でも仕事と仕事の間に1週間〜2週間程度の休みを入れるようにしているが、会社員を辞めた私にとって、1、2週間という期間はもはや休みとは言えなくなってしまった。1ヶ月単位で休んで、やっと休みと呼べる。
私のいうお休みが欲しかったとはいえ、もう山に入ってしまった。自分の意思というよりも、2025年4月以降は気づけば勝手に仕事が決まっている。以前働いていたところに声をかけてもらい、目を覚ませば自分がそこにいる、そんな感じ。
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ここでの生活は今シーズン3シーズン目ということになる。都内のような混み具合のバスセンターから数km離れると、少しだけ静かになる森の中。気のせいか、気温も少し低い。酸素も濃いような気がする。それでも、7月1ヶ月間1人で暮らした南アルプスの、森の中には敵わない。あの場所は、森が深かった。
人が歩けば歩くだけ、息をすれば息をするだけ、植物のエネルギーが吸い取られているような気がする。ただの“気がする”だけの話。でも、山小屋でのシーズンを重ねるごとに、私の単なる気のせいではなく事実だろうと思い始めている。そして今更だが、離れて・比較して気づくのである。私はあの濃くて深い森が好きだったのかもしれない。

駅から山の中までのバスに揺られ1時間と少し。隣の外国人の香水に悩まされ、必死に目を瞑るも眠れないままバスセンターに到着する。うん、酔ってしまった。トイレに行き、支配人と待ち合わせだ。久しぶりですと挨拶し、南アルプスよりも浅くて軽い森の中を支配人の車で移動する。山小屋に到着すると見慣れた顔が1人、2人、3人と現れる。去年の今頃、忙しいとひぃひぃ言いながら一緒にはたらいたメンバーだ。1年しか経っていないのに、ニュージーランドの山小屋生活や管理人としての山小屋生活が濃かったのか、2、3年前のように感じる。皆は「昨日まで一緒に働いていたような・・・?」と真逆のことを言っている。
フルでの働き手としてはもう戻らないだろうと思っていたのにシフト表の欄に私の名前がある不思議。家族のような、同僚を超えた一緒に暮らす山小屋のメンバーとの再会。1人での山小屋暮らしがまだ抜けていないので、山小屋の中にお客さんやスタッフがうじゃうじゃいることへの違和感。こちらでの生活にチャンネルを合わせるのに数日かかりそうだ。しかし、ありがたいことに何故か、毎シーズン初めに感じる緊張や不安は今回は一切ない。
今日は到着日なので、荷解きに集中し、明日から早速シフトに入ることになっている。人間や動物が現れるたびにビクビクすることはないが、忙しさに目がぐるんぐるん回る日々がやってきそうだ。

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