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125日目〜130日目 小屋閉め

最後の5日間は、半日働いたり、1日働いたり。皆は毎日朝から晩まで丸っと1日働いていますが私は時間に縛られることなく、ゆるっと働かせてもらいました。おかげさまで部屋でゆっくりしたり、好きな時間に散歩に行ったり。M小屋での生活6ヶ月目にして、「山の中で働いているんだ・・・」と実感できた気がします。こういう時間がもっと欲しかった・・・、いやいや、こういう時間が最後の1週間とはいえ私だけ特別、持てたことに感謝です。

通常のシフトをこなす5人にプラスして私1人がエキストラとしているので、私は掃除をしたり皆の仕事を手伝ったりします。いつものように何かに追われながらの仕事ではないので、私のペースで仕事できるありがたさを感じながら、マグカップを磨いたり、キッチンの壁をシュガーソープで磨いたり、ガイドフラットを掃除したり、退屈とも言える仕事をこなしていきます。「退屈かもしれないけどこの仕事・・・お願いしていい?」「え、楽しそう!やるやる」「皮肉でいってるのかと思ったよ」

ガイドフラットは、以前覗いた時にあまりの散らかりように掃除しようかなと思いはしましたが、手をつけたら終わりが見えなさそうだったので、見て見ぬふりをした場所です。ガイドの部屋はM小屋ではガイドが掃除することになっており私たちはノータッチです。

お客さんが使えるようにと、レインジャケットやミドルレイヤー、フリースなど、たくさんの服が乱雑に置かれており、私はそれを畳んで数を数え、いらないものは容赦なく捨てていきます。ベッドの下にはなぜこれがここにある?と言うようなものが転がっているので回収していきます。

126日目は、ノーゲスト(ゲストが来ない)の日ということでしたが、125日目に宿泊したお客さんが、126日目朝に出発し、低体温症となって引き返してきてしまいました。スタッフだけで夜を過ごせると思っていたので、皆で映画を見よう、CATAN(ボードゲーム)をしよう!と張り切っていましたが、残念、通常通り働くことになってしまいました。

気温はここ数日でガクンと下がり、私たちのM小屋からは稜線へ向けて標高をあげていくトラックとなるのですが、雨が降ってしまえば低体温症になるもの不思議ではありません。無理やりカタカナで書くと、ハイポセミアと英語では言います。

青空が広がる晴れは、クララが下山した日が最後でしょうか。それでも雲が途切れた日は、湖へと散歩をしました。私の好きな場所までは、小さな水の通り道をジャンプして渡らなければなりませんが、続く雨で、大きな川になっており、渡るのは諦めます。

どこかに書いた気がしますが、日本の山にいると縦を感じるのですが、ニュージーランドにいると横を感じます。何が縦で何が横なんだろうと歩きながら考えますが、言葉にするのが難しいです。日本の山に入ると山岳信仰について私は詳しくありませんが、山の中にいる人間より大きな存在とか、神様とか、そういうものを感じます。身体から地面に向かって根が生えるような、地から足に何かが伝わってくるような、そんな感覚です。ふざけて入るような場所ではないというか、何かが私を見ているような、きちんと地に足をつけなければ、とそんな気持ちです。一方ニュージーランドの山は両手を広げたくなるような感覚。そんなこともあってか、日が傾いてくる時間は日本の山では歩いていると、そわそわし始めますが、ニュージーランドだとそんな気持ちになりません。

こうして最後の1週間はゆったりと時間が過ぎていきました。シェリーは仕事の合間にチーズケーキを焼いてくれました。美味しかったなあ・・・。

G小屋での1、2シーズン目の終わりは毎晩スタッフルームに集まってわいわい、特に1シーズン目はネットがない環境を皆で楽しんでいましたが、人も場所も違えば雰囲気も変わります。今シーズンはシーズン終わりをしみじみと過ごすような雰囲気はなく、私は殆どを自分の部屋で過ごし、疲れをリセットすることができた気がします。こんなに小屋閉め感を感じない山小屋生活は初めてです。

さて、明日は天気が悪いようですが、下山日となります。マネージャーのリンとヘッドシェフのシェリーだけM小屋に残り、セシア、ルイ、エリー、私の4人は朝一で隣のF小屋に飛んで小屋閉めの手伝いへと行きます。セシア「F小屋にいってまでトイレを磨くような掃除はしないからね!!!もう十分磨いたし。F小屋の人らは自分たちで磨かなきゃだよ、言われたらNoって絶対言う」

 

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