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131日目 最後のヘリ通勤

最終日、今日は8:00に集合ということで前日に言われていたので、余裕を持って7:40頃キッチンへ向かいます。ケージに入れて運んでもらう荷物2つと、ヘリに荷物入れに入れて運ぶ荷物1つ、3つの荷物は前日にラウンジへ移動しておきました。

最後の日という実感がないまま眠たい顔でキッチンへ向かうと、すでにセカセカと働いているリンとシェリー。セシアはその脇でサンドイッチを作ろうとしていますが、なんだかよくない雰囲気です。リンとシェリーは焦っているのがすぐにわかり、私はのんびり朝ごはんを食べている日まではなさそうだと思いとりあえずのパンをトースターに入れ、何も塗らずにいつでも食べれるようバッグに入れておきます。

リン「洗濯機にシーツが入ってるから洗ってくれる?」焦ってはいても誰かに当たることなく指示を出してくれるリン。私はすぐに洗濯室へ向かい、洗濯物を干します。サンドイッチを作っていたセシアもこの雰囲気には気づいているようですが、最終的には「昼ごはんなんて作らなくていいように、昨日の晩ご飯のパスタ、全員分容器に入れてるんだよ、これ持っていって!」とリンがドン!とセシアのサンドイッチの目の前に置きます。こんなにバタバタするのなら、6:00でも7:00でも何時でもいいから早く始めたらよかったのに・・・なんて思います。今回6シーズン目となりますが、要領よく小屋閉めが終わるシーズンは決まって、いつまでに何を終わらせるのか作業内容が書き出されたスケジュールを全員で把握していました。今シーズンはリンとシェリーの頭の中だけでその内容が共有されているような気がします。この数日、これに対してうーん・・・と思うことはありましたが、もうシーズンは終わるわけですし、何も言わず、目の前の仕事を進めることにします。

8:00を過ぎ、ルイやエリーがキッチンにやってきた頃には全員がバタバタと動き回り、起きてきたばかりの2人は何がなんだか状態です。すると外から聞こえてくるヘリの音。セシア、ルイ、エリー、私、4人のヘリ移動は9:00頃と聞かされていました。ヘリでやってきたメンテナンススタッフがM小屋の設備確認をするのだろうと思っていましたが、ここで「4人は今からF小屋に飛ぶよ、今すぐ準備して!」と言われます。え?!

ヘリパッドの方へいくと、ケージに入りきれていない荷物がいくつかあります。私の大きな荷物二つと、ルイの荷物、セシアの荷物です。「ケージに入らないから、これは自分たちで持って歩いてほしい」「歩く?!?!」ヘリでM小屋からF小屋に飛ぶと思っていたのに、歩くとはどういうことでしょうか?しかも雨がいつパラついてもおかしくないような天気です。

よく確認すると、F小屋に着陸できるのは9:00以降とのこと。時間がそれよりも早いので、F小屋の手前に着陸するから、そこから5分程度歩いて欲しい、とのことです。国立公園内のコンセッションのためでしょう。それにしてもこのバタバタ感は、改善できないのでしょうか?!

私たちがいくらバタバタとしてもヘリからの景色は、今日もハッとさせられます。撮った写真は1枚だけ・・・窓に食いついて景色を眺めました。

ヘリは、トラックから少し離れた場所に着陸し、私たちはそこから15分ほどF小屋まで重い荷物を持って、歩きます。5分と言われていましたが、15分は歩いた気がします。雨もパラパラ降っていました。

「こんなの絶対おかしいよ」「オフィスとヘリとスタッフともう少し連携とるべきだよ」「朝から雰囲気も良くないしさ、カモーン、最後の日だっていうのにカリカリしてどうするんだよ」私とエリー、セシアでそんな会話をしながらF小屋に向かいます。

現場で働く下っ端の私たちが想像できないほど、きっとパイロットやオフィスのスタッフはこの1週間全ての小屋閉め作業のオペレーションで大変な思いをしていることでしょう。ぶつぶついってもどうしようもありませんが、それでも、10kg以上のザックを前にも後ろにも背負って、雨の中、わたしたちで歩くなんて・・・。「これで怪我でもしたらどうするんだろうね」「いつも無線持ってあるかないとなんていってるのにさ」「晴れてたらこの辺でひと休憩したかったね」

F小屋に着いたら、息つく暇なく、F小屋の片付けに入ります。私は水も飲んでいないですし朝ごはんも食べていないので、あるものを齧りながら洗い物の片付けをします。M小屋では食器棚を洗剤をつけてゴシゴシと磨き、そこに大きなプラスチックバックに入れた食器を詰めたカゴを入れていました。これはG小屋でもそうしていましたしシェリーともその方法でM小屋の片付けをしました。しかしF小屋は棚の掃除はしてなさそうですし、結構雑に物が片付けられています。消費期限が来シーズン前に切れてしまうものは捨てていくのですが、その量もかなり多いです。こんな風でいいのかなあ、、、なんて思いますが、口出しすることではありません・・・。

M小屋とは対照的にガンガン音楽がかかる中、キッチンでの片付けを進めていきます。時計は見ませんし、無線も近くにないので、それなりに急ぎながら洗い物を進めていきます。M小屋は、お客さんが出発した後、私たちスタッフだけ1泊し小屋閉め作業をする時間が一晩ありました。しかしF小屋はお客さんが出る日と同じ日に下山しなければならず、時間が限られています。

無我夢中でガスコンロの五徳を洗っていると、声がかかります。「さやか、go!!」「Goってどういうこと?!え?!?!?!?!?!」私たちM小屋の4人は下山するということです。てっきりF小屋の小屋閉め作業が終わる午後までいるのかと思っていたので、私は混乱状態。今日の朝と同じく、言われるがままに荷物を持ってヘリパッドへ向かいます。

ヘリに乗ると、M小屋の作業を全て終えたシェリーとリンがすでにヘリに乗っています。そこにセシア、ルイ、エリー、私も乗り込み、M小屋のメンバーでパドックへと数分のヘリフライト。あ、こうやって今シーズン終わるのか・・・。気持ちの整理・・・?そんな暇はありません。

パドックからクイーンズタウンへは、シェリーが会社のバンを運転し、音楽をガンガンかけながらおしゃべりしながら帰ります。途中カフェに寄ってコーヒーも。私はそこで気に入った写真のポストカードも購入。

クイーンズタウンに到着後、まずはシェリーとお別れ。明日、時間があればリンと一緒にコーヒーでも飲もうよ、そういってお別れです。そしてセシアともお別れ。彼女は明日1日休んだら明後日から空港付近で新たな仕事が決まっているそうで、最初の1週間はcoffin泊まりということです。セシアとのお別れはなんだか寂しいですが、また会えそうな気もしています。その後は、リンが私の泊まる場所まで送ってくれるということで、今シーズンの振り返りをしながらリンの運転でホテルへと向かいます。ルイとエリーにはお別れしそびれました・・・。

皆との1日目がつい最近のような気がします。この6ヶ月間、どう振り返ったら良いのでしょうか。それについては別の記事に書くことにします。

こうして私の6シーズン目となる山小屋生活は終了。来シーズンの話は何度も何度も皆としましたが、私の中では今のところニュージーランドに戻ってくるのはお休みしようかなと思っています。理由はたくさんあります。シーズン初めにはもう戻ってこない!と思う瞬間が何度もありましたが、戻ってくることに対してはポジティブです。

 

 

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