30日目〜32日目 誰と働きたいか

この3日間は、アテンダントシフトでした。淡々と、とっっっっっっても簡単な掃除や皿洗い、洗濯をするだけ。だけです。もう一回言います。それだけ、なんです。”だけ”なんていってしまったら皆に悪い気もしますが、cookの仕事に比べたら本当に楽すぎて、これでお給料頂いていいんですかと突っ込みたくなるくらいです。裏を返すとそれだけcookの仕事は責任感もありますし、頭は使いますし、簡単に言うと毎日大変なのです。

このアテンダントシフトができる時間というのは、一つ前のブログにも書いた通り私の中ではとても貴重な時間。朝から晩までストレスをほとんど感じることなく、ご飯もシェリーが作ってくれた美味しいスタッフミールを食べることができ、昼間にはしっかりと休み時間が取れ、そしてそして刺繍に没頭することができます。はー、ありがたい。日中の数時間の休み時間がどれだけ嬉しいことか。

両方のシフトをさせてもらってるからこそ、時間の貴重さやそれぞれのシフトの違いに気づくことができるんだろうな、とも思います。

小屋入りしてから1ヶ月以上が経ちますが、小屋の皆は仕事内容に慣れてきた様子。サボり方もマスターした様子です。

私とブリッジは自分で言うのもなんですが、きちんと仕事をこなすタイプなので、やるべき仕事がなされてないとイラッとします。私たち2人でよく愚痴を言っているのですが、本当に皆、雑!!!!!ベットメイキングがこれはないだろうと言うレベルだったり、掃除が行き届いておらず埃が溜まっていたり。昨日この人この部分掃除してないな、と簡単に見つけられます。簡単な仕事をさらに簡素化していて、私もブリッジも呆れるばかり。

掃除始め、一つ一つの仕事に対してどこまで完璧を求めるのか。どこを基準とするのか。これは、山小屋でこれまで働いてきて、支配人やマネジャー次第だなとつくづく思います。先頭に立つ人がどう示すかによって山小屋が出来上がっていくのです。

私もブリッジもそれなりに他のスタッフと比べると基準が高いのかもしれません。あくまで、比べた場合の話です。だからこそ、他のスタッフの雑さや、その雑さを特別正そうとしないマネジャーに対して私たち2人は違和感を感じてしまいます。「お金を出して泊まりに来ているお客さんがいる限り、このくらいやって当然だよね?」

この違和感がこの一ヶ月でかなり溜まってしまい、ブリッジは爆発どころか、放棄している様子。というのも、辞める日を彼女の中ではっきりと決めてしまったようです。マネジャーに言ってもどうにもならないと諦めているのです。マネジャーの仕事は雑ではないのですが、彼女が皆に求めるレベルと私とブリッジの基準が、少し異なるのです。

うーん、こんなに悲しいことってありますか。ブリッジのように仕事を120%でできる人がいるにも関わらず、彼女の声は届かないまま、会社から離れていくんです。

▲ラウンジでギターを弾くブリッジ

こういう経験もあってか、山小屋だけに限らず、自分が働く場所は、この人についていきたいと思える人の下が良いなと毎回思います。その人の人間性や性格が自分とマッチすれば文句はありませんが、それは変えられませんしそこまで求めることもしません。それよりも仕事に対しての考え方が自分に近いことが大切だと思います。

毎日こう言うことばかり考えながら、私は野菜を切ったり、トイレ掃除したり、ブリッジと愚痴を言い合ったりしています(笑)。

一応書いておくと、私とブリッジ以外のスタッフを全否定しているわけではありません。それぞれのスタッフの長所やずば抜けて良いところは、あります。マネジャーのリンは私やブリッジとは視点が違うだけで、彼女のポジティブさや前向きさ、ストレスを一切表に出さずに落ち着いた振る舞い、小屋入りしてから常に、すごいなぁと遠い目で見てしまいます。

明日からはいよいよcookシフトが11日間続きます。今回は前回よりも上手くできるはず。不安は以前よりもだいぶん小さくなりました。

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