11月になった。去年の今頃は、今いるこの小屋を早く辞めさせてもらい、ニュージーランドで働いていた。11月1日が営業初日で、この時期のニュージーランドは春、雪が残る山の中で慣れない初めてのメニューと格闘していた。
前のブログにも書いたが、ニュージーランドから知人が遊びに来てくれたことや、最近メッセージを何人かとやり取りしていることもあり、ニュージーランドでの山小屋生活が恋しいような気もする。SNS上でも写真をよく見かける。小屋からの雪景色をあげているリンやシェリー(昨シーズン一緒に働いたマネジャーとシェフ)、今シーズンが初めてとなる日本人のスタッフ、去年はロッジで働いていたが今年はガイドのジャケットを着ているスタッフ。日本の山の中にいても、遠く離れた山の中の様子が小さな画面上で、しかもリアルタイムで見ることができるなんて、よくよく考えると不思議だ。そして、SNS用に撮られた笑顔の写真を見ると、あぁ、ニュージーランドではまた新しいシーズンが始まるのかぁ、と羨ましくなってしまう。
こんな風に戻れば良かったかなとか、いいなぁとか感じるのは初めてかもしれない。ニュージーランドでは3シーズン働いたが、2シーズン目と3シーズン目は1年間が空いており、その時はこんな気持ちになった記憶はない。忘れただけなのかもしれないが。
チームの1人としてその場にいれば、あぁ始まった!あぁ大丈夫だろうか!あぁまた戻ってきてしまった!と思うのに、戻らないと選択した私は、あぁ戻れば良かったのだろうかなんて考えてしまう。今回は、ビザの問題ではないので、戻らないと決めたのは100%私だ。
一方、山暮らしはもういいんじゃないかな・・・と思う私もいる。数えてみると、日本とニュージーランドを合わせて、7シーズン、正確には6.5シーズン目である。4か5くらいからだろうか、もうそろそろいいんじゃないかと思い始め、今は、もうお腹一っぱいと、腹八分目を超えた感覚がある。山登りではなく山暮らしが好きだとブログには書いてきたし、口でもそう言ってきた。山にいる時間が好きで、長く季節の移り変わりを同じ場所で楽しむのが、自然とともに生きているんだと認識できて、ホッと安心する。これは歳をとってもかわらないとは思うが、今はもう離れてもいいのではないか、と思っている。とか言って、8、9、10シーズン目を迎える可能性がないことはない。
山で暮らすという生き方や選択肢が私の人生にあること、それを体験できたこと、その中で出会った人たち、時間。全てにありがとう、後悔はないし、時間を戻せたとしても同じ道を選ぶと思う。でも、この先を考えると違う方向に進んでみたいとも思う。
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真面目に書いてしまったが、今の気持ちはそう。ニュージーランドでのシーズン中もずっと違和感を感じていたし、今もその違和感は消えていない。
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さて、小屋の中はというと、下山下山下山。お客さんの数は、最後の数日少なくなるかと思いきや、満室ではないもののそこそこ多くの方々にきて頂いている。なんと言っても外国人が多い。そして連泊して行かれる方が多い。今季の営業を終える小屋が増えてきて、登山道も静かになってきた。
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明日は、1日休み。明日を含めてあと2回休みがある。雪を積もった山を見上げて、山に呼ばれているような気もする。明日は山に登ろうかな。あまり大きな声で言うと皆がびっくりして騒ぎそうなので、静かに迷っているつもりだが、皆私が最後の最後にどこにいくのか、気にかけてくれている。なんと言っても、今シーズンは山歩きは1回しかしていないし、森林限界を超えていない。皆の方が私のことを心配しているくらいだ。

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