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28日目 寝起きのウイスキー

朝、5:30から朝食の支度をする。お客さんは朝食を食べた後すぐ出発する予定だ。8:00前に約1時間運転した先にあるゲートを越えなければ、ゲートと山小屋の間の林道の至る所で工事が始まってしまう。

昨日からお天気ははっきりせず、今日も雨だという。お客さんの中には雨女・雨男がいるということだが、晴女の力が勝っているのか、朝、まだ雨は降り出していない。

7:00前、お客さんを見送った後は掃除を始める。今日は、最後6組目のお客様がいらっしゃるので、すぐに片付けて迎え入れる準備をする必要がある。昼を過ぎる頃、雷が鳴り出し、雨も気持ちよく降り出した。7月の初め山に来たばかりの頃と数日前に通り雨のような雨が降っただけで、この1ヶ月間まとまった雨は降っていないので、久しぶりに雨が降ると安心する。

土砂降りの中、到着したのは料理人とその奥様。荷物を小屋の中に運び、夕食の支度を始める。私は風呂掃除をし、お客さんが到着するまで時間がありそうだったので、部屋で休憩することにした。夜がどのくらい長くなるのか見当もつかないので、休んでおくことに越したことはない。昼寝を1時間近くし、そろそろ・・・と布団から出ると、声が聞こえてくる。玄関にお客さんと、今回のガイド役のスタッフさんが到着したようだ。到着前に連絡が来ると思っていたので、心の準備ができていない。

到着するなり、ウェルカムドリンクを出してみる。ドリンクを出した後に館内案内をし、お風呂に入っていただいて、お食事、そういう流れにしてみようと事前からスタッフの方と話していた。お客様同士賑やかで楽しそうな雰囲気である。山小屋という建物に入る機会が少ないのか、足を踏み入れた瞬間に興奮し、写真を撮り、田舎の人間が都会に来た時のように頭がもげるのではというくらい天井を見上げている。

ウエルカムドリンクはサクッと終わらせるつもりが、ここでお客さんが持ってきたお菓子と共に1次会が始まってしまう。そういうつもりじゃあなかったんだけどな・・・。「さやかさんも、飲もうよ」昼寝から覚めて数分しか経っていないが、一緒にウイスキーの水割りを飲むことになった。おつまみは遠慮しながら手に取るポテチだ。やっぱりウイスキーは美味しい。

夕食を終えるまで、ウイスキー初めアルコールに伸びる手は止まらない。街から4時間以上離れた辺鄙な場所には回りの目がないため、お客さん同士会話が弾む。雨のせいもあり、館内は珍しく涼しい。涼しいを通り過ぎて少し寒さを感じるほどである。7月の下旬、暖炉に火をつけるなんて、これを読んでいる人には訳がわからないかもしれないが、暖炉の火を見ても暑さは感じない。

みなさんの夕食がおわった後、20:00を過ぎてから私と料理人ご夫婦、3人で賄いをいただく。ここでは鹿の肉をメインで出しているのだが、「ブルーベリーのソースとコーヒーのソースどっちがいい?」と言われブルーベリーでお願いをした。さっぱりした鹿のお肉にブルーベリーの甘酸っぱさが合う。

夜は長くなるかと思いきや、始まりが早かったからか、22:00前には解散となった。明日は天気が回復する予定だ。

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