朝食の1時間前、5:00に起き、料理人と2人で朝食の準備をする。バタバタと準備をしていると、ぽつりぽつりと起き始める他のスタッフやお客さん。都度、コーヒーを出しつつも料理人の手伝いをする。
今日は朝食の後、お客さんとスタッフは皆で登山をし、街へ降りるという行程だ。私はお留守番をするつもりでいたが、「一緒に行く?」「いやいや、待っている間、片付けをしておきたいので。そういう話でしたし」「いいよ。チャチャっとご飯の後に片付けはしてしまって、一緒に行こうよ」そいういう人に限って片付けを手伝うことはない。という心の声は置いといて、「わ、わかりました」と返事をし、私は朝ごはんを食べる時間も、まともに荷造りをする時間も与えられないまま、一緒に行くことになった。登山を終えた後は小屋に戻り、限られた時間で車に全ての荷物を詰めて街に降りるとのこと。なので、私はすぐに車に荷物を詰められるようシーツを剥がして袋に詰め、過剰なほどに置いてあるゴミ箱からゴミを集め、とばたばた動き回る。いや、座ってないで手伝ってくれてもいいやん?とは言えない。こちらは朝ごはんすら食べていないのに。
小屋からは車である程度まで標高を上げ、歩くのは森林限界手前から山頂まで、時間にすると1時間と少し。途中、別の小屋があるので、そこで休憩もする。私のイライラは、家から持ってきていた万が一の時のゼリーと一緒に飲み込んでしまって、オフロードで揺られながら上へ上へと車で登っていく。今日は本当にお天気がいい。昨日今日は、小屋に来てから一番暑いようにも感じる。

▲前回私が軽トラできた時は真っ白だった、見晴台からの景色
車から降りた後はゆっくりゆっくりと歩き始める。視界が開けたところで富士山が見えて私は心から驚く。富士山がデカい。デカすぎる。そうか、ここは南アルプスか!

歩いていると、高山植物にも久しぶりに出会う。写真はそれほど撮らなかったが、これだけはと、好きな花の一つであるツマトリソウ。


▲こちらはタカネツメクサ
標高が上がるにつれて、徐々に変化していく植生。空気の温度。あぁ、山だなぁと思うが、山が好きだなぁとはあまり感じなくなってしまった。それでも久しぶりに会う高山植物にはテンションが上がる。
山頂に到着すると、360度、山、山、山。南アルプスのピークを踏むのは人生で初めてだ。北アルプスのような賑わいやチャラさがない。というと北アルプスに怒られそうだが、それくらい南アルプスが深いということ。山が着飾ってないように思う。


何度も書くが、富士山の大きさには、終始驚きっぱなしの私。北アルプスから見える富士山が小指の大きさであるとすれば、ここから見える富士山は手のひらいっぱいの大きさだ。そりゃそうだよな、地図で見れば当たり前かもしれないが、それでもまだ信じられない。

▲大きさの比較になっていないが・・・いつも連れ回しているペンギンと一緒に。適当に撮るのが、みそ。
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小屋に戻った後は、荷物を全て詰め込み、私は玄関から見送る。森の中に静けさが戻る。
しばらくダラダラと過ごし、布団干しと掃除を一部だけして、ご飯を食べる。うん、静かだ。以前のような寂しさはもう、ほとんどない。ほとんど。

明日、明後日と1人になるが、明々後日には次のお客さんが来る予定だ。次回はこれまでで一番多く10人のお客さんに3人のスタッフ。明日は休みのはずだったが、晴れそうだし=布団を干したいし、今日半日掃除をしていないので、休まず掃除三昧としなければならない。とはいえ、山の上にいくことができて、良かった。
【本日会話をした人間の数、10人】

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