【week off①1日目】week off のはじまり

小屋に来てから約2ヶ月。皆が順番に休暇で小屋を出てreal worldを楽しむのをずーっと見ているだけでしたが、やっとやっと自分の番が回ってきました。今日から1週間、きっかり7日間、お休みです!

7:00頃キッチンへ行き、朝昼ごはん用のマフィンを準備して(ヌメラ+ピーナッツバターを2つ、クリームチーズを2)、みんなのお母さんエミリーに行ってきますと伝え、8:00前、小屋を後にします。「さみしくなるわね。たくさん写真撮ってきてちょうだい!キア()の写真もとるのよ!」

今日は昼頃軽く雨が降るようですが、1日中晴れと言っている天気予報も。山の中ですしピンポイントでこの辺りの天気を予測するのは難しいはずです。きっと晴れるだろうと信じて出発。

Spotifyの音楽がアンダウンロードされてしまっているので音楽を聴きながら歩くことはできず、黙々と歩くばかりです。隣の小屋までは4時間。距離は16kmです。看板には5時間だか6時間だか書いてありますが、人によっては3時間、もちろんさらに速い人もいます。この16kmがなかなかに退屈です。川沿いをずーっと歩くのですが、特に最初の3時間は森の中で、川幅が狭まっていき時々傾斜が出てくる以外は景色が変わりません。道は整備されており、とっても歩きやすいのですが、それがさらに退屈にさせている理由とも思えてきます。

天気には恵まれ、進むにつれ太陽の位置は高くなり、開けた場所に出ると日差しを直に浴びます。んー!暑い。

開けた場所は16kmのうち、トータルで2km程度しかありません(あくまで体感です)。前に歩いた時は曇りで、雨も少しあったので、滝をたくさん見ることができましたが、晴れているおかげで滝の数が圧倒的に減っています。前回より増えているのは花の数。たんぽぽのような花や、桜のような花、ウツボグサのような花、日本に咲いている花と同じような花を多く見かけます。

隣の系列の小屋に到着したのは12:00頃。今日はこの小屋に泊まります。部屋を案内してもらって荷物を軽くし、お昼ご飯をいただき、12:30、さらに先のM Passへ向かいます。小屋からは看板によると3時間半。数日前に行っていたチリのカタリーナによると、ゆっくり歩いて4時間、小屋のスタッフによると2時間半とのこと。片道3時間強はかかりそうな予感。

すでに晴天の中4時間歩いて疲れていますが、足に鞭打ちながら、たったかたったか歩くこと3時間。標高1000m地点を超え、M Passに到着しました。正直に書き残しておくと、ここからの景色を見るために、このトラックを歩くために、世界中から人が集まってくるのか、、、!と驚いてしまいました。もちろん達成感はありますし、天気が良ければ山に囲まれて迫力のある景色です。が、私は自分の働いてる小屋から行けるD Passの方が好きです。

思っていたほど感動できなかった理由を自分に問いながら2時間半かけて小屋に戻ります。日本の山小屋で働いた後からでしょうか、どんな山に行っても、極端にいうと、どんな観光地に行っても、わぁ〜っと心揺さぶられる回数が減った気がします。

とはいえ、今回30分程度しか山頂に滞在しなかったので、また来ようとも自分に誓います。また来れば見方が変わるはずですし、絵をゆっくり描きたいと思っています。

小屋に到着したのは18:30。皆揃っての従食は終わっていましたが、私のためにプレートをセイブしてくれていました。シャワーを浴びて夕食をいただき、スタッフルームで消灯まで過ごします。私の働いている小屋は、愉快なchefケイシーと見習いcookロビン以外女性しかいませんが、この小屋は支配人はじめ、男性スタッフがちらほらおり、雰囲気も少し違います。1泊するだけでは馴染めず、早く自分の小屋に戻りたいと思いつつも、何人かと辿々しい英語で話しました。

1人は白馬にスキーをしに3度行ったことがあると言っていました。この会社で働いているスタッフの多くは、スキーやスノボをしており、皆日本の雪の話をしますが、冬山、スキースノボをしない私には何が何だか状態です。笑 

今日はトータルで32km、長時間歩き疲れました。明日は天気が崩れるようです。できるだけ早く出発したほうが良さそうです。

COMMENT

タイトルとURLをコピーしました