谷川岳の天気と名前と花の話

登山を始めてから何度も何度も名前を聞くのに、足を運んだことのなかった谷川岳。や~っと行ってきました。一言で感想を言うなら行って良かった、につきます。

予想以上に谷川岳に惹かれてしまい、すごく良かったので(言葉じゃ説明しきれない)、帰ってきてから、天気と山頂の名前、途中で見た花、この気になった3つのことを調べました。登山行程を振り返ると言うより、素人の私なりに谷川岳のことをたらたら書いてみました。

なぜ天候が変わりやすいと言われるのか?

この日は1日中天気が良く、いわゆる秋晴れの1日。富士山が見えるほど空は澄んでいないものの、群馬、新潟、その先の山々を見る事ができました。恐らくこんな日は珍しくて、谷川岳山頂手前にある小屋には谷川連峰の地図があり、一番下には黄色い文字で注意事項が書いてありました。

谷川岳は気象の変化が激しい場所ですので早めに下山しましょう。

谷川岳は、地図で見ると分かる通り群馬と新潟の県境に位置し、中央分水嶺でもあります。それが天気の変化をめまぐるしくさせている理由でもあるようです。よく、魔の山なんて言います。遭難死者数がギネスに登録されてるほどです。

で・・・、よく聞く”分水嶺”ってなに?よくわからん。そんな時はググるにつきる。ググりました。

中央分水嶺とは

降ってきた雨は、川となり、海に流れ、太陽の熱で蒸発して、空の上で氷や水の粒になり、雲を作って、また雨となって降ってくる・・・と常に水は循環し私たちの地球を覆います。その雨水はすべて同じ方向に流れる事はなく、太平洋側や日本海側、異なる方向に流れていきます。その境目、境界線のことを分水界と言うそうです。

特に山では、分水界は稜線と一致する事が多く、分水嶺と言うそうです。漢字のまんま、水(系)を分ける嶺(=高い峰)。

分水界には大分水界、中分水界、小分水界とかなんとかありますが、大雑把に(というと語弊があるかも)、太平洋側と日本海川に分ける分水嶺の境界線を日本の北の端・宗谷岬から南の端・佐多岬までつないだのが中央分水嶺。

なんだか難しくなってきたかもしれませんが、山の上で降った雨がどこに落ちて、どこに流れていくんだろうと頭の中でイメージすると簡単です。稜線を境目に雨水は斜面に流れる川や地面に落ちて流れていく、その先が太平洋側なのか、日本海側なのか。ということです。(伝わるかな。てか説明あってるかな)

英語だとCentral Divideとだそうです。こちらの方がシンプルで分かりやすいような・・・?

変化が激しい山の天気

日本海側と太平洋側、それぞれから流れてくる空気はこの中央分水嶺である谷川岳の峰、稜線に沿って上昇し、雲が発生します。両方向から山にぶつかる空気が天気変えていくということです。そりゃあ、山での天気がコロコロと変わるはずです。

日本海側は南からの対馬海流=暖流が占めており、冬になると北西から冷たい季節風が吹きます。この暖流×季節風の影響で日本海側に雲が発生し、雪が降り、豪雪地帯という訳です。その雲は谷川岳にもぶつかることで、谷川岳を境に太平洋側へは乾燥した空気が流れていきます。

もし谷川岳や中央分水嶺が存在しなかったら、日本の天気はこんなに変化に富んでなかったのかも・・・?

なぜ片方の斜面だけ紅葉していたのか?

これは山頂付近から撮った、万太郎山方向へ続く稜線の写真。びっくりしました。何がって、この稜線の美しさと稜線を境に紅葉の仕方が全く違うことに、びっくりしました。左の太平洋側はまだ夏のような色、右の日本海側は秋が既に始まっているような色をしています。

なんでこんな現状が起きているのかググりましたが情報は得られませんでした。(勝手な推測ですが)やはり、日本海側の方が空気は冷たくて、先に冬が近づいているのでしょうか。どなたか天気や地形について詳しい、このブログを読んでる方がいらっしゃれば教えてほしいです。

トマの耳、オキの耳って何?

ロープウェー乗り場からみた谷川岳山頂。猫耳みたい。それぞれトマの耳(1963m)、オキの耳(1977m)という名前がついています。
はい、天気の次は、個人的にこの面白い山頂の名前が気になったので調べてみました。これまたどんどん引き込まれていきます。

名前の意味

私が登った天神平からのルートでは先に到着するのがトマの耳。この”トマ”とは、みなかみの湯檜曽から見て”手前”という意味だそうです。そのトマの耳から下って登るとオキの耳。10分って書いてあったけど20分くらいはかかった気がするし、地味にキツかったのは私だけでしょうか。オキの耳の”オキ”は”奥”と言う意味だそうです。それぞれ、薬師岳、谷川富士という別名があります。トマの耳には薬師如来が祀られていたことからそのような名前がついたそうです。では、谷川富士の名前の由来は・・・?

富士山っぽくないのになぜ谷川富士?

富士山のような形の山をよく、〜富士といいます。すぐに思い浮かぶのは利尻富士。稚内〜利尻島へ向かうフェリーのデッキから見る雪を冠った利尻富士が私は好きです。(あぁ、話がそれてしまう)

谷川岳を見たときに”富士山”を連想させるような場所や形はないので、なんでだろう…と調べてみました。

私は行かなかったけど、オキの耳よりさらに先には、富士浅間神社の奥の院があり、大きな白い鳥居と祠、富士権現が祀られ浅間岳と呼ばれていたことに由来するそうです。

どうしても100%は信じられない伝説によると…

その昔、室町時代、浅間大菩薩が冬の時期にこの地の人々に福をもたらそうと山頂に降りてきたというお話があります。雪解けの頃、村人たちが登ってみると桃の木が生え、古鏡八面の懸け仏があったそうで、そこに神社を建てたとのことです。

そんな話があるなんて、知って登るのと知らずに登るのでは同じ景色でもまた違った見え方ができるんだろうなあ、と思います。また天気がいい日を狙って谷川岳に行きたくなりました。

 

最後に・・・花の話も・・・

大文字草

谷川岳をロープウェイを使って登山をする場合、土合駅 746mから天神平駅 1319mへ約600m近くを10分程度で一気にあがることができます。ロープウェイを降りてから歩き始めの雰囲気は苗場山と似ていた気がします。道は木道が整っていて、時々景色が開けるところでは遠くの山やこれからの登る谷川岳が見えました。足もとは比較的湿っぽくて、緑で覆われていました。春の時期に来るともっとたくさんの花に会えたかもしれません。

私が行った9月の終わりは、山の斜面側に白くて花弁が細い花がわさわさと束になって咲いていました。そこら中に「大」の漢字が散らかっているようでした。この花は見た目のまんま、「大」の漢字の形をした花なので「大文字草」。日陰や渓谷、湿った岩場で咲く花だそうです。

大文字草はユキノシタ科。ユキノシタという花もかわいらしいのでぜひ画像検索してみてください。そして、ユキノシタ科って面白くて、「人」ににた形の花もあり、それは人字草と言うそうです。いつか山の中でお会いしたいです。

なんだか今回のブログは、話が飛びまくりの内容…。あらゆる方向から山を知ろうとすると、その土地をさらに好きになり、日本をさらに好きになれる気がします(って大げさかな)。まだまだ知らないことがたくさんある。

※にわかの私が私なりに調べているのでコレ違うよ!なんてことがあれば教えてください。いつまでも登山に関しては初心者なんで・・・。

おわり。

トマの耳とオキの耳の間

✏︎2019.10.16

COMMENT

タイトルとURLをコピーしました