【21日目】ヘリ日、休みなし

今日はヘリ日。忙しくなる予感はしていましたが、座ってゆっくり朝食、昼食を食べる余裕がない1日になりました。

ヘリは10:30以降に来るということはわかっていたので、ちゃっちゃかと6:20から仕事を1つずつ済ませて行きます。8:00頃、流石にお腹が空き、喉も渇いたので、チャイを作って、お客さん用のフルーツと一緒に自分の分のフルーツを切り、昨日焼いたパンケーキを温め、仕事の順序を考えて行きます。チャイは1リットルほど作り、皆に振る舞うと、みんなのお母さんエミリーはじめ、チリのカタリーナ、のっぽな山屋ミック、賢そうなアニー、口を揃えて「Delicious!!!」と言ってもらえました。うん、今日も上手くできた!

11:00前、ヘリが到着。食材のヘリではなく、街からのマネージャーや会社のスタッフの便だったようで、メールでやりとりしていたマネージャーと初めて顔合わせをします。愉快なchefケイシーが不在にしている間、私と見習いcookロビンがうまくやっているか、様子を見に来たようです。「I’ve heard you are really organized. Are you getting used to here?」誰が私のことをorganizedと言ったのか知りませんが、毎日ワタワタしていてorganizedではありません!!

食材のヘリは丁度12:00頃にきました。5.6便は来た気がします。私たちの小屋の食材と隣の小屋の食材が、冷蔵の大きなボックスや、大きな網状のボックスに入れられて届きます。隣の小屋の食材は、冷蔵ボックスから一旦出し、網状のボックスに移し替え、私たちの小屋から隣の小屋へ、ヘリで運ばれます。

私と見習いcookロビンは、キッチンでの仕込みを一旦中断し、届く食材を冷蔵室、冷凍室、倉庫、それぞれに入れて行きます。今日届いた食材と、過去に届いた食材がごっちゃにならないように、扉から遠い場所に新しい食材を置いていくように愉快なchefケイシーに言われています。

「なんか今週食材の量多くない?」「ケイシー、いつもよりたくさん発注したのかな?」「段ボールを切るカッターどこいった?また無くしたよ!」「ヘリがくるから扉閉めるね、じゃないと扉が吹っ飛んでしまうからさ!」

いやぁ、ものすごい量です。この品揃え、小さなスーパーのようです。日本の山小屋の食材がちっぽけに思えてきます。食材以外にも掃除用品などが届き、運んでも運んでも、なかなか終わりません。

それから、what is worse is that… 整理している間、サンドフライが私たちを狙ってきます。この短時間で5箇所は刺されたような気がします。のっぽな山屋ミック「太陽が嫌いみたいだから、今日みたいな曇りの日は彼らサンドフライは多いはずだよ」

仕分けを終え、キッチンに戻ると13:20。仕込み再開です。仕込みをしながら従食も作りますが、んー、なかなか終わりません。6:20から働き、14:30には一旦終えて、12時間休憩しようと思っていました。そんなに物事うまく進むわけもなく、、、。今日泊まるお客さんの中にマッシュルームNGのお客さんがいるとのこと。お客さんに出す冷凍のフライドライスにはマッシュルームが入っており、マッシュルームなしのフライドライスを作ることになったのです。ついでに、従食にもフライドライスを出すことにし、ビーガン用のフライドライス、卵入りのフライドライス、それからある1人のガイドがsoy free&dairy freeだったので醤油なしのフライドライス、結局3種類のフライドライスを作りました。

私はB/Cシフトで、見習いcookロビンがD/Cシフトなので、本来なら見習いcookロビンがフライドライスの対応をすべきですが、私がフライドライスをつくり、彼には私の仕事をひとつお願いしました。見習いcookロビン「Sounds like a deal.」生意気なミア「フライドライス、さやかが作るのね、やったぁ!フライドライス大好き!」

その他はさつまいものマッシュに、サラダ、忙しい日のための冷凍物・パスタとチキン入りのグラタン、私が昨日仕込んでおいたきゅうりの酢の物、薄くスライスした茄子で肉や豆腐を巻いたもの。

酢の物は、愉快なchefケイシーが日本の酢を発注してくれたので、それで作ってみました。皆の口に合うか不安で少量で作りましたが、特にチリのカタリーナと賢そうなアニーの2人は気に入った様子で、2人で平らげてしまうような勢いで食べてくれました。次回はたくさん作ることにします。

茄子の料理は、愉快なchefケイシーが以前作ってくれたもので、真似して作ってみましたが、彼が作ったものには敵いません。私「I think he is genius」見習いcookロビン「You are right.

皆で夕食を食べた後は、睡魔と疲れで動けず、皆が食べるのをぼーっと眺めます。そんな私をチリのカタリーナが心配してくれます。「マテでも飲む?ゆっくりやすんで。お疲れ様、、、!」みんなのお母さんエミリーは「Don’t go too hard.」と声をかけてくれます。しかし、私が手を止めれば仕事は終わらないので、どうしようもないのです。

しばらくぼーっとした後は、生意気なミアが湖で読書したり泳いだりするから良かったらおいでよと私とチリのカタリーナに声をかけてくれ、湖へ泳ぎに行くことに。18:00を回っていますが、まだ外は明るく泳ぐにはもってこいの天気だったので、部屋に戻りタオルとカメラを準備し、小屋のすぐそばの湖へ向かいます。

小屋入りした日にここで皆泳ぐんだよ、とチリのカタリーナに教えてもらっていましたが、実際に水の中に入るのは初めてです。いざ入ろうとすると、日は傾いてきてしまいました。それでも湖に入っていく生意気なミアとチリのカタリーナ。ニュージーランドの山小屋で働く=水着は必需品、なんて思いもしなかったので、私は濡れても重くないような服で水の中に入って行きます。いやいやいやいや、冷たすぎます。足だけ突っ込みますか、血管を流れる血が凍りそうな冷たさです。最終的に全身浸かりましたが、声が出ませんでした。冷たいと叫びたくても、口から空気しか出ないのです、声になりません。

サンドフライも多く、水は冷たいので、湖には長居せず、小屋に戻ります。シャワーを浴びて洗濯をし、スタッフルームに行くと、皆おしゃべりをしていました。私も席につきweek offから帰ってきた優しいお姉さんブリッジからweek offでの出来事を聞きだします。息子さんが南島の先端にある街に住んでいるそうで、2人でボートをかりて海の上で3泊過ごしたそうです。写真を見せてもらいながは話を聞きましたが、夢のよう。1150ドルで、Airbnbで見つけ予約したそうです。すっかり鼻が日焼けし、サンタさんのようになって帰ってきていました。

ここに書き始めるとキリがないので書きませんが、皆で他にも色々とおしゃべりし、消灯までの時間を過ごしました。ふぅ、明日はお休みです。みんなのお母さんエミリーによると午後からは天気が崩れるそうです。朝早く起きて散歩し、午後はゆっくりしようかな、1日中寝ていようかな、、、。夜の従食は見習いcookロビン1人では大変でしょうから、少し手伝うつもりです。

そろそろ絵も描きたいなぁ、と思っているところです。

▲今日の定点観察

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